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豊後高田の落花生 (殻付き・塩煎り)

落花生の香ばしい香りと濃厚な味が楽しめる。ペーストにしてパンにあわせたり、野菜炒めやグラノーラに入れるなど、どんな料理にもアクセントになる。

この味は誰にもマネ出来んよ 

豊後高田市の海岸近くには広大な砂地が広がっている。山の多い大分県には珍しい風景だ。よく見ると、砂に白い貝殻の破片がたくさん混ざっている。

「ここはな、前は海だったんよ」昭和時代に海を埋め立てて造成された砂地土壌の干拓地だ。大森章司さんはこの地でネギとともに落花生を育てている。さらさらの砂地と風通しの良い地形、そして日当りの良い気候は、落花生作りに最適だ。

「この味は誰にもマネ出来んよ。手塩にかけまくっちょるけん。自分でもようやると思うわ」自慢気に語る大森さん。一粒口に入れると、香ばしく濃厚な舌触りにほのかな甘みが広がる。これが本当の落花生の味なのだ。

干拓地に広がる落花生畑で作業をする大森章司さん。日に焼けた逞しい二の腕がまぶしい

落花生を美味しく育てるには、機械で出来ないところがあり手間がかかる。この地で落花生が育てられたのは明治期からだが、その大変さから一度栽培は途絶えてしまった。

「手間がかかるから、誰もやりたがらない。中国産に押され、買う人も限られる。でも、この美味さは伝えたいんよ」大森さんはこの落花生に惚れ込んでいる。そんな熱い想いを受けて、この落花生も誇らしげに見えた。

「農家は、良いものを作らなくちゃ。でも、それだけじゃだめだ。ちゃんとお客さんに届けんと」大森さんは早朝に収穫した落花生を車に積んで、街まで売りに出ているそう。売り場でもその熱い語りと得意のジョークでファンになる人が多い。

そんな大森さんの元には農業を志す若者が集まっている。大森さんに学んで、これからの農業を担っていこうとする人達だ。

「最近気づいたんですよ。彼らを育てることも大事なんだって。農業をこれから一緒に頑張っていける仲間が必要なんです。でもね、こっちもまた大変なんだわ。しんどいしんどい」と笑う。

本物を育てるのは、手間と時間、そして愛情とユニークさが必要なのだと、大森さんの落花生から学んだ気がする。

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