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だるま鈴

竹田市の郷土玩具である『姫だるま』をモチーフにした土鈴人形。そのイノセントでどこかもの言いたげな表情は、老若男女を問わず多くの人に愛されている。

可愛くないと、作れないんだよねぇ 

 「作ってる人が僕みたいなおじさんでごめんねぇ」と豊泉堂の宮脇さん。聞けば、豊泉堂の人形ファンの方がたまに宮脇さんの工房を訪ねて来るらしく、「若い女性が作ってると思ってる人が結構いるみたいで、びっくりされちゃうんだよ」とのこと。宮脇さんの無邪気な笑顔を見ていると、豊泉堂の人形がこんなに可愛い理由がわかる気がしてくる。

郷土玩具をモチーフとしたさまざまな人形達

 大分県の郷土玩具をモチーフにした土鈴人形を作っている豊泉堂。「作る人が変わると人形の顔が変わっちゃうから」という理由で、これらの人形は全て宮脇さん一人で作っている。「一つひとつの人形の由来とか、物語も大事にしたいからね。ちゃんと説明書きもつけてるんですよ」さまざまな人形を手がける宮脇さんだが、作る人形には条件がある。まず第一に顔があること。「顔を入れると愛着がわいて、家族みたいになる」のだそう。そして一番重要なのは可愛いこと。「可愛くないと作れないんだよねぇ」と宮脇さん。その言葉通り、どの人形も愛情をたっぷりに受けて幸せそうに並んでいる。

「目を入れるときが一番緊張する」と語る宮脇さん。だるま鈴の、あのなんとも言えない表情を生み出せるのは、宮脇さんしかいない

 豊泉堂は、俗に言う工房のイメージとは少し違う。平たく言えば、普通のお家なのだ。普通の部屋で作業をし、型抜きした人形を床の間に並べて乾かし、裏庭にある手作りの窯で焼成する。「僕が作るのは、あくまでも民芸品だから」と、まったく気取らない環境で人形作りをしている。時には飼っている猫達が、まだ乾いてない人形の上で寝てぺしゃんこにしてしまうこともあるらしい。「まぁでも、うちの家族だからね」と笑って許す宮脇さん。豊泉堂の宮脇さんは、今日も「家族達」への愛情にあふれている。

豊泉堂の人形は一つひとつ愛情を込めて作られている

住所
大分県別府市小倉 

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