暮らす

エト南のおいちゃんと中村さん

「エトウ南海堂」の江藤さん、「なかむら珈琲店」のマスター中村さん。ハイカラなまちで育った、ハイカラなお父さんたちの楽しい企みは続く。

音楽がくれる豊かな気持ち 

 別府駅を出て海の方へ通りを下るとどこからか音楽が聞こえてくる。

 「エトウ南海堂」は江藤英治さん、二郎さんの兄弟とそれぞれの奥さんが営む創業80年の老舗CDショップ。
小さいころからお母さんがかけるレコードを聴いて育ったという2人は根っからの音楽好き。
「良い音楽っていうのは、すーっと入ってくるもんなんですよ」と言うのは兄の英治さん。
その英治さんが感動したという曲が店先で流れていた。
「最近はパソコンで音楽を聞く人が多いけど、良い音楽を良い音響で楽しんでもらいたいと思って、CDコンサートを開いたんだよ」
と英治さんがお店を抜け出して案内してくれたのは、通りを挟んで向こう側にある「なかむら珈琲店」。
毎日、ここでコーヒータイムを楽しんでいるそうだ。
「通い始めてまだ10年か、20年、駆け出しやわ」と冗談を言うマスターの中村さんに、「まだまだか」と英治さん。
「うちはコーヒーが商品じゃないんよ。ここで話したり、くつろいで、ほっとする時間を過ごしてもらうのが目的なの」
ここで雑談しながら、様々な情報交換を行っているのだという。

別府駅を出て海の方へ通りを下るとすぐの「エトウ南海堂」

 「音楽も美術も、芝居も映画も好き。楽しいことするのが好きなんですよ」と言う中村さんが別府の文化について教えてくれた。

 温泉地別府には、古くから観光客はもちろん、多くの文人墨客が日本全国から訪れていた。
また、世界の文化が集まっていた上海から引き揚げてきた人たちによって、様々な文化が持ち込まれた。
そんな人々の影響を受けた別府は、ダンスホールや映画館が数多くある、いわゆるハイカラなまちだったのだという。
文化を身近に感じていた中村さんは、自分が幼いころに流行ったジャズをもう1度楽しもうとお店でジャズコンサートを開いたりしているそうだ。
中村さんご自慢のオーディオ機器を眺めながら「やっぱり音が違うね」と、子どものように目を輝かせる英治さん。

ハイカラなまちで育った、ハイカラなお父さんたちの楽しい企みは続く。

 この音響機器を使って良い音楽を多くの人に聴いてもらおうと開かれたCDコンサート。

 「本物のライブではないけれど、演奏が終わると自然とみなさんから拍手が起こってね、次の予定は? って、お客さんからリクエストがあったんだよ。せっかく始めたんなら続けんとね。音楽で盛り上げられたらいいね」と、次の予定を考えている。

 ハイカラなまちで育った、ハイカラなお父さんたちの楽しい企みは続く。

エトウ南海堂

兄:江藤英治さん(右)、弟:二郎さん(左)の兄弟とそれぞれの奥さんが営む創業80年の老舗CDショップ。

住所
〒874-0934 大分県別府市駅前本町1−30 
TEL
0977-22-0827 
営業時間
9:30~19:30 
なかむら珈琲店

中村さんご自慢のオーディオ機器を使って良い音楽を多くの人に聴いてもらおうと、お店でジャズコンサートを開いたりしているそうだ。
コーヒーの湯気の向こう側から、澄み切った音が流れる贅沢な時間です。

住所
〒874-0920 大分県別府市北浜1丁目2−12 
TEL
0977-23-1272 
営業時間
9:00~17:00 定休日:水曜日 

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