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みなとタクシー 古河さん

おしゃれな制服に身を包んだ古河さんは、「みなとタクシー」勤続40年のベテランドライバー。

一つでも多くの思い出を 

 おしゃれな制服に身を包んだ古河さんは、「みなとタクシー」勤続40年のベテランドライバー。
「色んなお客様をお乗せしましたねぇ。あるお客様とは、一週間ずっと一緒に旅をしました。さすがに大分空港で見送るときは涙が出ました。
夫婦喧嘩の仲裁に入ったこともありますし。あのご夫婦はお元気ですかねぇ」と、目を細めて懐かしむ。

 大分県国東市出身で、元々は土建業に就いていたという。
会社が廃業となり、縁があってこの仕事に就いた。
「初代社長は本当にお客様第一主義の人でね。今でも何か問題が起きると、社長だったらどうするかなぁ、って考えるんです」

 「お孫さん連れの沖縄からのお客様で、積もった雪を見るのが初めてだったんですね。とても喜んでいたので『せっかくだから、ちょっと車を停めましょう』
と車を停めて、雪合戦をしたんです。
車に戻ってから、おじいさんとおばあさんは泣かれていましたね。孫と一緒にこんな経験が出来て、まるで童心に返ったように楽しかったと…」。
古河さんは、担当したお客様がどのようなことを求めているかを考え、臨機応変に対応するという。
「せっかく来たんだから、一つでも多くの思い出を作ってもらいたいですね」と笑う。
お客様からの手紙や写真には、古河さんへの感謝の気持ちが詰まっていた。再び別府を訪れた際、古河さんに案内をお願いする人も多いのだとか。

古河さんへの感謝の気持ちが詰まった、お客様からの手紙や写真。

 「初代社長の考え方が好きで、ここにいる。離れるつもりはありませんね。ずっと、『みなとタクシー』のドライバーであり続けたいと思います」と、静かに述べた。
その視線は真っ直ぐで、想いがひしひしと伝わるようだった。

出発前の手入れは入念に

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