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サンクィーンマーマレード

たっぷり入った赤い果皮がとても綺麗なマーマレード。ヨーグルトやトーストの他、豚・鶏肉に揉み込んで焼くなど、料理にも活躍しそう。

育て方も食べ方もいちから考えたんよ 

初めて見たとき、真っ赤な果皮に驚いてなぁ」と話してくれるのは、草の実加工所の竹本 勢津子さん。昭和4年生まれ。100年続くみかん農園に嫁いだ竹本さんは、この土地のみかんの歴史をずっと見てきた。

竹本さんらみかん農家の有志が40年前に試験的にセミノールの栽培を始めたとき、人々はみんな、この赤い果皮とジュースのような瑞々しさに驚いたそう。それから公募によって「サンクィーン」という新しい名前をつけ、栽培の仕方も食べ方もいちから考えた。

その後、女性の加工所の先駆け的存在だった竹本さんは、もっとみんなにサンクィーンを食べてもらえるようにと、果皮も実もたっぷり使ってこのマーマレードを作ったそう。「この色と香りに飛びついたんやな」

海岸沿いの町、津久見市は、潮風と石灰岩質の水はけの良い土壌、そして温暖な季候に恵まれ、昔からみかんの産地として知られてきた。当時しいたけ栽培で財を築いた人々が、日当りの良い山肌に次々と段々畑を開墾した。「段々畑を天に至るまで」と言われるほどに険しく急な山の斜面での作業は重労働で、「みかん農家だけには娘を嫁がせるな」とも言われたとか。そんな中、竹本さんご夫婦は当時では考えられなかった「通勤農家」という考えを発案。穏やかな農地が続く宮崎の地にみかん農園を開墾して通っていたそう。「この人は昔から何でも先駆け。早すぎて周りがついて来れんこともたくさん」と娘の美千代さんが勢津子さんの隣で笑う。

竹本 勢津子さんと娘の美千代さん
みかんのことになるといつも話が弾むお二人

後継者不足でみかん農家が減ってきているが、今も見渡すと津久見市の山には段々畑が広がっている。竹本さんのお宅もみかんの生産はやめてしまったけれど、加工品を通じて「津久見のみかん」を伝えていくために、これからは美千代さんが先頭に立ってマーマレード作りに取り組んでいく。

住所
大分県津久見市津久見8027 

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