
- 15 Tue. 2019up OTHER BEPPU NEW STANDARD あたらしいみやげもの ベップからはじまるあたらしいニッポン
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別府つげ工芸が安藤一平さんにより創業されたのは大正8年。職人の代は替わり、時代に合わせて作られる作品も変わってゆく。けれど、大切なことはいつまでも変わらない。
「見た瞬間にわかりました。これは、初代が作ったものだって」お店の片隅にあるガラスケースの中から取り出された、青いビロードの箱。中にはとても繊細な孔雀の帯留めが納められていた。
「本当に、繊細。すごいよね、美しいなぁ…」別府つげ工芸、4代目の寿章さんの口から、感嘆の溜息が漏れる。
別府つげ工芸が安藤一平さんにより創業されたのは大正8年。このころはとにかく物が良く売れた時代で、一平さんの作品は1つもお店に残っていなかったのだとか。
ある日お店に、お母さんから譲り受けた帯留めを作り変えてほしいというお客さんがやってきた。あまりに繊細な作品のため、作り変えることが出来ないことを説明し、つげのペンダントと交換に、帯留めを譲り受けたのだそう。
4代目の寿章さんは、現在秋葉原の「2k540匠の箱」でも活躍中
昨年実施した工房の改築工事の際には、それまで見たことがなかったものが次々と出てきたのだとか。金魚、船、龍…
おそらく当時流行ったのであろう図案が刻印された、大量のハンコもその1つ。これは、つげに下書きの線をつけるためのものなのだとか。
「この図案を考えた祖父は、とにかくきっちり絵を描く人でね。船の絵を描いてほしいとせがんだら、ものすごく立派な船を波しぶきつきで描いてくれた。まだ小さかったから、こんなのいやだ! って言っちゃったんだけどね」
と、寿章さんの父、3代目の康夫さんは懐かしむように笑う。
先代から学んできたこと。それは、「いつも心は穏やかに物作りに向き合うこと。心が乱れていると、必ず跳ね返ってくる。大切なことは、つげから学んだ。きっとみんなそうだったんじゃないかな」寿章さんの言葉に、康夫さんも深く頷く。
職人の代は替わり、時代に合わせて作られる作品も変わってゆく。
けれど、大切なことはいつまでも変わらない。つげは作り手の想いをのせて旅立ち、誰かの手元で時を超えて息づいてゆくのだろう。
寿章さんの作品であるつげのブラシは、使い込むと飴色になってゆく(3,850円~)
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突然ですが「べっぷぢごくすごろく」完成しました。
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別府つげ工芸が安藤一平さんにより創業されたのは大正8年。職人の代は替わり、時代に合わせて作られる作品も変わってゆく。けれど、大切なことはいつまでも変わらない。
別府市といえば、もちろん『温泉』ですが、温泉が全てではないです。伝統工芸「竹細工」も別府の魅力のひとつです。
別府竹細工伝統の確かな編みの技術と、大分県産真竹のしなやかさを活かした竹かご。女性の髪を結ったような柔らかでシンプルな形は日常使いにぴったりです。バッグ、小物置き、花かごなど、幅広く活躍します。