
- 12 Fri. 2016up BEPPU-EKI お食事処 とよ常 北浜本店
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おはよう、おやすみ、また明日。何気ない会話を交わす相手が、今日も明日もいてくれる。それはとても幸せなこと。
幸子さん(左)と輝彦さん(右)
千絵さん(左)と博之さん(右)
お店の上に、両夫妻と子どもたちが住んでおり、月に1回はみんなでご飯を食べに行く。
「家族だから、洗いざらい話すこと。そしてお互いのことを認め合うことが大事やと思うわ」「あと、挨拶な。『ありがとう』とかな。特別なことやないけど、これも大切なことやな」と話しながら、幸子さんはニコニコと輝彦さんの方を向く。
こちらも笑顔になってしまうくらいに仲が良い。「でもな、24時間一緒やけん、喧嘩もするわ」「そうそう、寝るときも布団取った、取られたっち喧嘩してるわ」と、それを聞いていた千絵さんは笑う。
ソルパセオ銀座商店街の中にある「喫茶なつめ」は、松尾さん一家が切り盛りするお店。
「喫茶なつめ」は昭和40年、輝彦さん、幸子さん夫妻が開いた。「ウインナーコーヒーには、本当にウインナーが付いてるんだと思ってたくらいね、コーヒーのことは何も分からんかった」と、幸子さん。
2人で理想のお店を求めて、九州や関西を巡った。友人の紹介等で従業員にも恵まれ、人通りが多かった当時、喫茶店は流行ったのだそう。
「私たちが継いだあと、2人は一切口を出さなかった。やりたいようにさせてくれた。パパも感謝してるんやないかな」と、千絵さん。カウンターの中では、博之さんがコーヒーを淹れながら、お客さんと談笑している。
各テーブルに置かれたノートには、温かい言葉がぎっしり。
輝彦さん夫妻が隣の店に戻ったあと、千絵さんがこっそりと教えてくれた。
「じいちゃんはね、すごく真面目なところがあって、『歳をとって体が動かんくなったら、ほっておいてくれ。家族に迷惑はかけられん』って言ったんよ。でもね『家族だから、迷惑かけていいんやねぇん?』って私言ったんや。そしたら、じいちゃんも『…そうやな』って。肩の力が抜けたんやないかな。ばあちゃんも『ほら、長生きせんとな』って笑ってな」
おはよう、おやすみ、また明日。何気ない会話を交わす相手が、今日も明日もいてくれる。それはとても幸せなこと。
※この記事は2016年2月時点の情報に基づいて作成されております。
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